黒澤明 監督作品 '70〜'80年代
シェークスピアの「リア王」と、戦国時代の毛利元就と息子達三兄弟の逸話を組み合わせ、黒澤風の文化と様式美あふれるオリジナル世界に仕立て上げた、スペクタクル時代劇。
広大なロケーションとオープンセットをステージにした、壮大な舞台劇とでも申しましょうか。さらに前作『影武者』にも増して、映像が実に美術的!です。
こういう視覚的に観れる映画、私は好きです。それに、能の表現形式、豪華絢爛たる衣装等、日本独自の文化・様式を再認識する意味でも、よくぞこういう映画を残してくれた、と勝手に思ったりしています。
ただここまで映像表現や演出技術が前面に出てしまうと、もはや巨匠の道楽的作品と観る向きもあるようですね。作品を創る度に、世評の風当たりが強くなるのも巨匠たる故の宿命なのかもしれません。
そのせいではないでしょうけれども、この映画での戦闘殺傷シーンは凄絶というより、虚しく映し出されているのが印象に残ります。
作品の評価はどうあれ、戦乱の様相と人間像を、円熟した感性で描き上げた、黒澤監督最後の大作といえるでしょう。
『乱』 1985(昭和60)年 162分
【脚本】黒澤 明、小国英雄、井手雅人 他 【撮影】斎藤孝雄 他 【音楽】武滿 徹
【出演】仲代達矢、寺尾聰、根津甚八、隆 大介 他
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広大なロケーションとオープンセットをステージにした、壮大な舞台劇とでも申しましょうか。さらに前作『影武者』にも増して、映像が実に美術的!です。
こういう視覚的に観れる映画、私は好きです。それに、能の表現形式、豪華絢爛たる衣装等、日本独自の文化・様式を再認識する意味でも、よくぞこういう映画を残してくれた、と勝手に思ったりしています。
ただここまで映像表現や演出技術が前面に出てしまうと、もはや巨匠の道楽的作品と観る向きもあるようですね。作品を創る度に、世評の風当たりが強くなるのも巨匠たる故の宿命なのかもしれません。
そのせいではないでしょうけれども、この映画での戦闘殺傷シーンは凄絶というより、虚しく映し出されているのが印象に残ります。
作品の評価はどうあれ、戦乱の様相と人間像を、円熟した感性で描き上げた、黒澤監督最後の大作といえるでしょう。
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『乱』 1985(昭和60)年 162分 【脚本】黒澤 明、小国英雄、井手雅人 他 【撮影】斎藤孝雄 他 【音楽】武滿 徹
【出演】仲代達矢、寺尾聰、根津甚八、隆 大介 他
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1. 映画評「乱」 [ プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] ] 2008年12月26日 15:30
☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1985年日本映画 監督・黒澤明
ネタバレあり
2. 『乱』この映画を見て! [ オン・ザ・ブリッジ ] 2009年01月15日 21:07
第240回『乱』 今回紹介する作品は黒澤監督が自分のライフワークと位置づけた時代劇『乱』です。本作品はシェークスピアの悲劇『リア王』を原作に、舞台を日本の戦国時代に置き換えてシナリオが書かれました。 非常にスケールの大きな作品だけあって、フランスの映画会社...






