黒澤明 監督作品 '40年代初期
戦後まもない東京を舞台に、貧乏な恋人同士が過ごす日曜日。その日2人が持っていたお金は合わせて35円(当時コーヒー一杯10円)しかない。この時代は国全体が貧窮に喘いでいた時代で、映画の中で映し出される都市の荒廃した風景からも、それを窺い知る事ができます。
それにしても美しくもなく、ロマンチックでもない、みじめな恋愛映画だなあ。今観ると、面白くも何ともないんだけど、当時の観客はこのずっしりした現実感に随分共感をおぼえたという。この作品は黒澤監督の本来の作家としての姿勢が投影されている、との事。黒澤リアリズムといわれる典型的な表現なのかもしれません。
散々だった日曜日の最後、二人だけの音楽会の場面で、女が誰もいない観客席に向かって拍手を呼びかける。実は映画の中の人物が直接観客に話しかける新しい手法で、観客にこの映画に参加してもらいたいという狙いがあった。しかし日本ではなかなか観客の拍手がなく、パリでは熱狂的に拍手をしてくれたそうです。黒澤作品が、日本より世界での評価が高い、といわれる所以がわかる気がしますね。
※この映画、実はさりげなく、大事なエッセンスが散りばめられている事を後で知る。
→ 稚拙コラム 「映画のエッセンス...」

『素晴らしき日曜日』 1947(昭和22)年 109分
【脚本】植草圭之助 【撮影】中井朝一 【音楽】服部 正
【出演】沼崎 勲、中北千枝子 他
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それにしても美しくもなく、ロマンチックでもない、みじめな恋愛映画だなあ。今観ると、面白くも何ともないんだけど、当時の観客はこのずっしりした現実感に随分共感をおぼえたという。この作品は黒澤監督の本来の作家としての姿勢が投影されている、との事。黒澤リアリズムといわれる典型的な表現なのかもしれません。
散々だった日曜日の最後、二人だけの音楽会の場面で、女が誰もいない観客席に向かって拍手を呼びかける。実は映画の中の人物が直接観客に話しかける新しい手法で、観客にこの映画に参加してもらいたいという狙いがあった。しかし日本ではなかなか観客の拍手がなく、パリでは熱狂的に拍手をしてくれたそうです。黒澤作品が、日本より世界での評価が高い、といわれる所以がわかる気がしますね。
※この映画、実はさりげなく、大事なエッセンスが散りばめられている事を後で知る。
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