黒澤明 監督作品 '40年代初期
太平洋(大東亜)戦争さ中、学徒勤労動員令により勤労奉仕に従事する女子挺身隊の物語。
戦争による労働力不足で、国家が強制的に少年・少女達を無報酬で働かせていた時代。ここでは軍事工場で働く少女達の姿が、まるでドキュメタリかと思わせる自然なタッチで映し出されています。
実はその裏には、女優達の芝居気を取り去るために、駆足の訓練からバレーボール、鼓笛隊の練習、さらに実際に工員同様の日課で労働をさせた、という経緯がある事を知って驚きました。やはりやるからには半端じゃない、黒澤監督ならではの徹底ぶりが窺えます。
この映画は、砲弾が飛び交ったり、人が無惨に死んでいったりする戦争とはまた別の側面から、戦争という時代の様相を知ることのできる貴重な記録だともいえるでしょう。そして少女たちの私情を捨てた<滅私奉公>の精神は、当時の社会体制の是非はともかくとして、その心自体は純粋で美しい!のです。
そしてラスト、主人公(※矢口陽子さん)の涙は、何ともやりきれない感傷の念にかられます。それは戦争が個人にもたらした悲しい宿命ではあるのですが、今の時代では流し得ない崇高な涙のようにも思えるのです。
※後に黒澤監督夫人となる。


『一番美しく』 1944(昭和19)年 85分
【脚本】黒澤 明 【撮影】小原譲治 【音楽】清田 茂
【出演】矢口陽子、入江たか子、志村 喬 他
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戦争による労働力不足で、国家が強制的に少年・少女達を無報酬で働かせていた時代。ここでは軍事工場で働く少女達の姿が、まるでドキュメタリかと思わせる自然なタッチで映し出されています。
実はその裏には、女優達の芝居気を取り去るために、駆足の訓練からバレーボール、鼓笛隊の練習、さらに実際に工員同様の日課で労働をさせた、という経緯がある事を知って驚きました。やはりやるからには半端じゃない、黒澤監督ならではの徹底ぶりが窺えます。
この映画は、砲弾が飛び交ったり、人が無惨に死んでいったりする戦争とはまた別の側面から、戦争という時代の様相を知ることのできる貴重な記録だともいえるでしょう。そして少女たちの私情を捨てた<滅私奉公>の精神は、当時の社会体制の是非はともかくとして、その心自体は純粋で美しい!のです。
そしてラスト、主人公(※矢口陽子さん)の涙は、何ともやりきれない感傷の念にかられます。それは戦争が個人にもたらした悲しい宿命ではあるのですが、今の時代では流し得ない崇高な涙のようにも思えるのです。
※後に黒澤監督夫人となる。
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『一番美しく』 1944(昭和19)年 85分
【脚本】黒澤 明 【撮影】小原譲治 【音楽】清田 茂
【出演】矢口陽子、入江たか子、志村 喬 他
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1. 一番美しく (1944) [ 空を見上げて ] 2008年05月14日 17:03
黒澤映画2作品目、一番美しくを見ました。
1944年という第二次大戦の最中に公開された映画ですが、同じく戦中に撮影された姿三四郎とは趣が大きく異なる作品でした。
個人的には、2つの点で特徴的。
1つは、上記の続きですが、極めて戦中色の強い作品だということ。
...
2. 映画評「一番美しく」 [ プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] ] 2008年05月21日 15:04
☆☆☆(6点/10点満点中)
1944年日本映画 監督・黒澤明
ネタバレあり






